つくよみ

　アラジンの孤独が、ずっと気になっておりました。
　仕方のないことですが切ないな、と。萌えるけど哀しいな、と。
　ですが、ここで、アリババ君が、我らがアリババ王が、グレートハンサムＡＲＩＢＡＢＡが、救ってくれましたよ！
　
　本当にアラジンと同じ立場の人は誰もいません。
　というか、人は全て別々で、どれほど似ていても結局は別の存在で孤独なのです。他者の気持ちの全てを理解することも叶いません。
　けれど、愛する人が自分のことを我が事のように受け止めてくれるなら、そうやって自分を理解しようと努力を続けてくれるのならば、孤独は救われます。
　だから、アリババ君はアラジンを救ってくれたんですよ！

　シェヘラザード、回想のコマで胸が大きかったので、現在の姿の数年後なのでしょうね。
　回想に出てきた最初の王は、あまり年老いた姿が無かったので、若くして亡くなったような気がします。
　最愛の王が、結ばれなくても何より愛していた人が若くして亡くなって、だから、自分が彼の遺したモノを守らねば、と気負ったのかもしれませんね。もしかしたら、王が亡くなる時に頼まれたのかもしれないし……それはどんな聞仲だ。いやでも、そんなのだったのでしょう。

　シェヘラザードは急にえらく心境が変化したようですが、死期が迫ったから、心が揺れやすいのかもしれませんね。
　元々は、モガメットより頑なな老人で、長年培った冷徹さも半端じゃなく、死期が迫るにつれて気持ちが追い詰められて焦って強硬手段に出て、ティトスのこともどうせもうしばらくしたら死ぬし自分の分身だし、マジで人権なんか認めておらず、煌帝国という不安材料を残したまま逝かなければならないならば、せめて少しでも有利にしよう、とマグノ侵略戦を開始した気がします。
　だけど、①予想外なマギであるアラジンに驚かされ、②アリババ君によって愛しい王を思い出し、③アラジンが語った話でユナンの話を思い出して（おそらく、ユナンから聞かされた当初は、「でもそんな遠い話よりレーム」と思っていたのだろう）、④アリババ君がアラジンの孤独を受け止めてくれたことで未来に希望を持てる気持ちになって、気持ちが柔らかくなったのではないでしょうか。

　だが、気持ちが柔らかくなっても、ティトスを再度絶望に突き落とすのであった……
　カシムとドゥニヤの先例があるので、気持ちが救われたが命は救われなかった結末再びかもしれないですね。
　い、嫌だなぁ。あれだけ生きたがっているティトスを、生かしてあげて欲しいなぁ。

　そして、不穏なモガ爺。
　ムーが突進した時に斬り捨てた、飛行術つかうお爺さんとモガメット学長の腹心の部下な気がするそばかす君は、きっと亡くなったのでしょうね。
　そばかす君は、大高ワールドのそばかすは良い従者の法則に従い、モガメットに救われて心底学長を慕って献身的に働いてきた、孫のような部下だったに違いない。
　次回、モガメットが堕転していたら、そのレベルの相手を亡くしてしまったのだ、と解釈します。
　というか、シェヘラさんがむしろ平然とし過ぎなわけですが、シェヘラさんは、有象無象の兵士はともかく自分に近しいムーとかは無事だし、モガ爺の３倍ぐらい生きてて亡くすことに慣れていますし、本国は無事だから、立場が違いますよね。

　煌帝国の名前がやっと出てきましたが、もしや、追い詰められたモガメット学長が、可愛い部下たちを殺したレームに屈するぐらいならば、と煌帝国の属領となることを選び、紅覇ちゃんが軍勢を率いて戦場に現れるのでしょうか？
　その場合は、紅覇&モガメット&マグノシュタット　ｖｓ　レームとなり、アラジンとアリババとティトスは、戦場には出ないで、マグノの深部に侵入してヤバげな装置やらを止めに行く、とか？
　で、最終的に、アラジンとレームは友好関係が出来て、その繋がりで、レームとシンドリアが繋がり、最終的には、煌帝国&アルサーメン　ｖｓ　シンドリア（七海連合）＋レーム、となるのでしょうか？